力糸がなかったら不便があるのか、そもそも力糸にはどんな役割があるのか
力糸ってどう結んだらいいのだろうか
力糸の効力を存分に発揮させるアイテムを知りたい
投げ釣りを始めようと考えているあなたは、力糸という用語は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
投げ釣りを始める準備として、当たり前のように出てくる力糸。
力糸っていったい何のことなのか、役割は何なのかなどの疑問を誰しも一回は持ちますよね。
そこで今回は、力糸についての基礎知識とその結び方をご紹介。
併せて、力糸の効果が高いアイテム15選を紹介したいと思います。
- 初心者にはナイロンラインがオススメ
- 感度を求める人にはPEラインがオススメ
- 摩耗や衝撃による劣化が気になる人にはフロロカーボンラインがオススメ
1.力糸についての基礎知識
投げ釣りで必要となる力糸とは、どのようなものか、役割やその必要性、また種類などをご紹介します。
1-1.力糸とは
力糸とは投げ釣り、特に遠投で使用される補強用のラインのこと。
付ける場所は、道糸とオモリの間の部分。
一方の先が細く、反対側に向かうにつれて段々と太くなっていくのが特徴です。
1-2.力糸の役割
力糸は細い道糸とオモリの間でクッションとして働き、道糸が切れるのを防ぐ役割があります。
投げ釣りは、非常に重いオモリをつけて投げる釣り方。
道糸に直接100gあるいは、それ以上のオモリを付けてキャスティングすれば、道糸は簡単に切れて、オモリは飛んでいってしまいます。
そのような道糸の切れを防ぐために、道糸の先とオモリを結ぶのが力糸の重要な役割。
1-3.力糸の必要性
投げ釣りには必須の力糸。
投げ釣りでは、20号(75g)以上の重たいオモリを使います。
そのオモリを付けてさらに、竿をしならせて遠くまで仕掛けを投げなければなりません。
このような釣り法なので、投げる際に道糸にもの凄い力が加わり、ナイロンラインの5号でもブチっと簡単に切れてしまいます。
オモリが飛んで行って、周囲の人に当たると大変危険。
力糸を道糸に付けることで、力糸がクッションとして作用し、細いナイロンラインでも切れません。
1-4.力糸の種類
力糸にもナイロンラインとPEラインの2種類があります。
基本的には、糸道の同じ素材のものをで結びましょう。
1-4-1.ナイロンライン
ナイロンラインは、安価で、なおかつ柔軟性に優れ、根ズレに強いので、投げ釣りにはよく使用されます。
投げ釣りの初心者でも扱いやすいのが特徴。
一方で、飛距離が出にくく、アタリも分かりにくいというデメリットも。
アタリが小さい魚の釣りにはあまり適さないでしょう。
1-4-2.PEライン
PEラインは細いので、飛距離を出しやすく、アタリも感じ取りやすくなっています。
しかし、耐摩耗性がかなり低いため根ズレには弱いというデメリットがあり、岩礁地帯など根掛かりするような場所で釣れる魚にはあまり向いていません。
2.力糸の結び方を紹介
力糸の結び方には、道糸の素材に合わせて適当な方法があります。
2-1.ナイロン同士の結び方 ブラッドノット
ナイロン糸同士を結ぶなら、ブラッドノットがおすすめ。
投げ釣りの力糸の結束として、最もポピュラーで利用している人も多い結び方です。
2-1-1.ブラッドノット 結び方
道糸と力糸をクロスした状態で持ち、片方をクルクルと3~5回巻き付け、クロスさせているところまで戻して差し込みます。
反対も同じように巻き付け、先ほど差し込んだのと同じ位置に反対側から差し込んで引き絞りましょう。
2-2.ナイロンとPEの結び方 FGノット
細いPEとナイロンを結ぶには、FGノットがおすすめ。
FGノットは、ライン同士を編みこんで摩擦で止める結び方。
滑りやすく抜け安いPEラインと結ぶ場合には、強度が高くなる仕組みになっています。
2-2-1.FGノット 結び方
編みこみを行い、その後、 ハーフヒッチを繰り返して固定する。
編み込みは、PEラインとリーダーラインを交差させて、手前からクロス、奥からクロスで1セット。
これを8セットほど行ってください。
編み込み後は、ハーフヒッチで仮止めし、PEラインとリーダーラインを引っ張り、強めに締め込みを行います。
締め込み後、PE本線、リーダーを巻き込みながらPEラインの端糸を使って、ハーフヒッチを1回、逆から1回を2セット。
PEラインの端糸と本線だけでハーフヒッチを1回、逆から1回を2セット。
締めに3回通しのハーフヒッチを行い、強く締め込みを行って完成!
2-3.電車結び
電車結びは、昔からよく使われている最も簡単な結び方で、初心者におすすめ。
2-3-1.電車結び 結び方
まず接続する2本の糸の端を10~20㎝ほど重ねます。
片方の糸で直径3㎝ほどの輪を作り本線に添えましょう。
輪を作った先端を作った輪の中に2本を重ねながら4回~5回巻き付けて締め込みコブを作ります。
もう片方のラインでも同様に、4~5回巻き付けてコブを作りましょう。
本線の両端を左右に強く引き、コブを互いに引き寄せて完成!
参考ページ:シマノ
3.力糸の効果が高いおすすめアイテム
- ナイロンライン|釣り初心者向け
- PEライン|ラインが細く感度抜群
- フロロカーボンライン|エサ釣りやゲームフィッシング向け
力糸の効果をより発揮するためには、たくさんある商品の中から選りすぐる必要があります。
3-1.ナイロンライン
トラブルが少なく、釣り初心者でも扱いやすいのがナイロンライン。
ウキ釣りやサビキ釣りでよく使用されます。
3-1-1.東レ トラウトリアルファイター ナイロン スーパーハード 100m
実勢価格 | ¥1,081‐ |
強度(lb) | 3 |
全長(m) | 100 |
カラー | ナチュラル |
DIA.(㎜) | 0.117 |
細くて柔軟、かつしなやかさがあり、ナチュラルなカラーなので、魚にも見えにくく、トラウトにオススメのラインです。
3-1-2.VARIVAS ナイロンライン スーパートラウトアドバンス 100m
実勢価格 | ¥1,138‐ |
強度(lb) | 3 |
全長(m) | 100 |
カラー | ミスティブラウン |
DIA.(㎜) | 0.128 |
柔らかさ、強さに優れたライン
伸びが大きく、魚が掛かってもバレにくいという特徴があります。
比較的細いラインなので、軽いルアーでも遠くまで飛ばすことが可能。
数回の試用では、ヨレ感が少なく、初心者にオススメです。
3-1-3.ユニチカ(UNITIKA) シルバースレッド トラウト クリアー 150m
実勢価格 | ¥1,022‐ |
強度(lb) | 3 |
全長(m) | 150 |
カラー | ナチュラルクリア |
DIA.(㎜) | 0.148 |
コスパに優れたライン。
柔軟性も全く問題なく、伸びはVARIVAS ナイロンライン スーパートラウトアドバンス 100m 0.8号/3lbと同程度です。
3-1-4.サンライン トラウティスト WILD 150m
実勢価格 | ¥1,375‐ |
強度(lb) | 3 |
全長(m) | 150 |
カラー | スーパーマットグリーン |
DIA.(㎜) | 0.148 |
サンラインは日本ではトップクラスのラインメーカー。
高視認性カラーで、ライン軌道がよく見えるため、ロングキャストや複雑な流れでの釣りでもルアーを見失うことを防ぐことができます。
3-1-5.ダイワ プレッソライン TYPE-N 2-4lb. 100m ファインオレンジ
実勢価格 | ¥725‐ |
強度(lb) | 3 |
全長(m) | 100 |
カラー | ファインオレンジ |
参考号数(号) | 0.8 |
伸びMAXの状態からの粘りが強いとされており、トラブルが比較的少ないため、初心者でも扱いやすいライン。
3-2.PEライン
引っ張り強度が高いが、ラインは細く、感度が抜群。
3-2-1.YGKよつあみ エックスブレイド アップグレード X8 200m
実勢価格 | ¥2,756‐ |
強度(lb) | 22(8本編み) |
全長(m) | 150 |
カラー | グリーン |
参考号数(号) | 1 |
高密度ピッチ製法やWX8工法を取り入れ、耐摩耗性と直線協力を大幅に高めたPEライン。
トラブルが少なく、扱いやすいので初心者でも快適に釣りを楽しむことができます。
3-2-2.YGKよつあみ エックスブレイド スーパージグマン X8 200m
実勢価格 | ¥2,900‐ |
強度 (lb) | 20(8本編み) |
全長(m) | 200 |
カラー | 5カラー |
参考号数(号) | 1 |
細かくラインのマーキング分けがなされているのが特徴。
長さが、200m巻き、300m巻きと長めのラインナップとなっています。
3-2-3.VARIVAS アバニ シーバス PE マックスパワー X8 150m
実勢価格 | ¥2,669‐ |
強度(lb) | 20.2(8本編み) |
全長(m) | 150 |
カラー | ゴールドステータスゴールド・ステルスグレー |
参考号数(号) | 1 |
原糸が1本1本超緻密に編込まれており、ムラの無い安定した超高強度を保持。
3-2-4.シマノ PEライン ピットブル 4本編み 200m PL-M54R
実勢価格 | ¥1,187‐ |
強度(lb) | 20(4本編み) |
全長(m) | 200 |
カラー | スーパーブルー・ライムグリーン |
参考号数(号) | 1 |
こちらは、コスパ抜群。
しなやかで張りがあり、扱いやすいラインです。
3-2-5.よつあみ(YGK) ライン G-soul オードラゴンWX4F1 200m
実勢価格 | ¥2,482‐ |
強度(lb) | 16.5 |
全長(m) | 200 |
カラー | ウグイスグリーン・マルチ5色 |
参考号数(号) | 1 |
高比重で、風に強く、底取りがしやすいのが特徴。
3-3.フロロカーボンライン
根ズレなどの摩擦や衝撃に強く、劣化が少ないラインで、エサ釣りやゲームフィッシングでよく使われます。
3-3-1.ダイワ フィネスブレイブZ 2-11lb. 160m
実勢価格 | ¥2,157‐ |
強度(lb) | 6 |
全長(m) | 160 |
カラー | ナチュラル |
参考号数(号) | 1.5 |
超高感度設計で、小さなアタリも見逃すことがありません。
表面硬度や表面コーティングを強化しており、耐摩耗性も優れる。
3-3-2.ダイワ フロロライン BASS-Xフロロ 4lb. 300m ナチュラル
実勢価格 | ¥1,321‐ |
強度 (lb) | 6 |
全長(m) | 300 |
カラー | ナチュラル |
参考号数(号) | 1.5 |
コスパ抜群のライン。
マーキングシール付きで糸の巻き替えが便利。
しなやかな特性を持ち、強度にも優れます。
3-3-3.サンライン ベーシック FC/フロロ 0.6号-1.5号
実勢価格 | ¥1,291‐ |
標準直径(㎜) | 0.205 |
全長(m) | 300 |
カラー | ナチュラル |
参考号数(号) | 3.5 |
75m毎に表示マークシールが付いているのが特徴。
また、ケースのままで巻き取りができるので、非常に便利です。
3-3-4.ヤマトヨテグス フロロ バリュースター 300m
実勢価格 | ¥1,012‐ |
標準直径(㎜) | 0.205 |
全長(m) | 300 |
カラー | クリア |
糸ヨレが少なく、しなやかさが売りで、その分柔らかさもあって、非常に使いやすいラインです。
3-3-5.ヤマトヨテグスライン ブラストフロロ 150m
実勢価格 | ¥850‐ |
全長(m) | 150 |
カラー | アーミーグレー |
参考号数(号) | 1.5 |
こちらは、ブラックバス用のフロロライン。
ライン表面の乱反射を抑え、バスに警戒心・違和感を与えにくいカラーになっています。
比較的しなやかなタイプで、ライントラブルも起きにくい。
まとめ
投げ釣りを行うには、道糸とオモリの間にクッション作用のある「力糸」を使用するのが必須。
しかし、この力糸の種類や結び方には、いくつか種類があり、道糸との相性もあります。
力糸の素材の特徴を知り、また自分の釣りのシーンに合ったものを選ぶことが、快適に釣りを楽しむ近道となるでしょう。